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【投資の失敗】損切りラインを明確にするための具体的な計算式

投資で最も難しいのは「損切り」のタイミングです。感情に流されて損失を確定できず、気づけば塩漬け株を抱えてしまう…そんな失敗を繰り返していませんか。本記事では、損切りラインを明確にするための具体的な計算式と、投資で失敗しないためのルール設定方法を徹底解説します。

この記事の内容を解説するダイジェスト動画以下になります
↓↓↓

目次

なぜ投資家は損切りができないのか

なぜ投資家は損切りができないのか

投資における最大の失敗要因は「損切りができないこと」です。株式投資やFXで資産を大きく減らしてしまう人の多くは、損失が出た時に決断できず、結果として損失を拡大させてしまいます。

プロスペクト理論が示す人間の心理

なぜ投資家は損切りができないのか「プロスペクト理論が示す人間の心理」

行動経済学の「プロスペクト理論」によれば、人間は同じ金額でも、利益を得る喜びよりも損失を被る苦痛を2倍以上強く感じるとされています。この心理が、損切りを困難にする根本的な原因です。

プロスペクト理論の3つの特徴

  • 損失回避性:損失を極度に嫌い、損失を確定させることに強い抵抗を感じる
  • 参照点依存性:購入価格を基準に利益・損失を判断してしまう
  • 感応度逓減性:利益が出ている時はリスク回避的に、損失が出ている時はリスク選好的になる

このような心理的バイアスにより、投資家は「少しの利益ですぐに利益確定」してしまう一方で、「大きな損失を抱えても損切りできない」という矛盾した行動をとってしまいます。

塩漬け株を作る失敗パターン

損切りができないことで発生する典型的な失敗が「塩漬け株」です。株価が下落しても「いつか戻るだろう」と期待して保有し続けた結果、資金が拘束され、他の投資機会を逃してしまいます。

塩漬け株が引き起こす3つのリスク

  1. 損失の拡大:株価がさらに下落し、損失額が雪だるま式に増加する
  2. 機会損失:資金が拘束され、より良い投資先へ資金を移動できない
  3. 精神的ストレス:含み損を抱え続けることで、冷静な判断ができなくなる

投資で成功するためには、感情ではなく明確なルールに基づいて損切りを実行する必要があります。

損切りラインを計算する基本的な考え方

「損切りラインを計算する基本的な考え方」

損切りラインは、投資家それぞれのリスク許容度や投資スタイルによって異なります。ここでは、損切りラインを設定する際の基本的な考え方と、具体的な計算方法を解説します。

投資資金から損切りラインを計算する方法

損切りラインを計算する基本的な考え方「投資資金から損切りラインを計算する方法」

最も基本的な損切りラインの設定方法は、投資資金全体に対して「許容できる最大損失額」を決めることです。この方法では、以下の計算式を用います。

損切りライン計算式(基本)

損切りライン(%)= 最大許容損失額 ÷ 投資資金 × 100

計算例1:投資資金500万円の場合

投資資金最大許容損失額計算式損切りライン
500万円10万円10万円 ÷ 500万円 × 1002%
500万円25万円25万円 ÷ 500万円 × 1005%
500万円50万円50万円 ÷ 500万円 × 10010%

投資資金500万円の場合、最大損失額を10万円に設定すると、損切りラインは2%の下落となります。

購入価格から損切り価格を算出する方法

損切りラインのパーセンテージが決まったら、次は実際に損切りする株価(損切り価格)を計算します。

損切り価格の計算式

損切り価格 = 購入時の株価 × (100% - 損切りライン%)

計算例2:株価1,500円の銘柄を購入した場合

購入価格損切りライン計算式損切り価格
1,500円5%1,500円 × (100% - 5%)1,425円
1,500円10%1,500円 × (100% - 10%)1,350円
1,500円15%1,500円 × (100% - 15%)1,275円

購入価格1,500円、損切りライン10%の場合、株価が1,350円に達した時点で損切りを実行します。

投資スタイル別の損切りライン設定ルール

投資スタイル別の損切りライン設定ルール

損切りラインは投資スタイルによって最適な設定値が異なります。ここでは、代表的な損切りルールと、それぞれの特徴を解説します。

10%ルール:初心者におすすめの基本ルール

「10%ルール」は、購入価格から10%下落した時点で損切りする、最もシンプルで分かりやすいルールです。投資初心者が最初に採用すべき基本的なルールといえます。

10%ルールの特徴

  • シンプル:計算が簡単で、迷わず実行できる
  • リスク抑制:損失を投資資金の1割以内に抑えられる
  • 機械的:感情に左右されず、ルール通りに損切りできる

例:1,000円で購入した株が900円になったら売却

2%ルール:FXやトレードに最適なリスク管理法

「2%ルール」は、1回の取引での損失額を総資金の2%以内に抑えるルールです。特にFXやデイトレードなど、取引回数が多い投資スタイルに適しています。

2%ルールの計算方法

1回の取引での最大損失額 = 総資金 × 2%

総資金2%の金額許容損失額
100万円2万円1回の取引で2万円まで
200万円4万円1回の取引で4万円まで
500万円10万円1回の取引で10万円まで

2%ルールを採用すると、仮に連続して損失を出しても、資金が急激に減少することを防げます。50回連続で負けても、理論上は資金の64%が残る計算になります。

5%~10%ルール:中長期投資向けの柔軟なルール

投資スタイル別の損切りライン設定ルール「5%~10%ルール:中長期投資向けの柔軟なルール」

個別株への中長期投資では、5%~10%の範囲で損切りラインを設定する方法が一般的です。投資対象のボラティリティ(価格変動の大きさ)に応じて調整します。

リスク許容度損切りライン適した投資家特徴
低い5%投資初心者、保守的な投資家損失を素早く確定。含み損のストレスが少ない
中程度7~8%経験者、バランス重視一時的な下落に耐えつつ、大きな損失は避ける
高い10%ベテラン投資家、長期保有志向短期的な変動を許容。大きなトレンドを狙う

20/25ルール:利益確定と損切りを組み合わせたルール

「20/25ルール」は、株価が20%上昇したら利益確定し、25%下落したら損切りするというルールです。リターンとリスクのバランスを保ちながら、長期的な資産形成を目指す投資家に適しています。

20/25ルールの実践例

  • 購入価格:1,000円
  • 利益確定ライン:1,200円(+20%)
  • 損切りライン:750円(-25%)

このルールでは、損失よりも利益を優先的に確定できるため、勝率が50%程度でもトータルで利益を積み上げられる可能性があります。

リスクリワードを活用した損切りライン設定

リスクリワードを活用した損切りライン設定

より高度な損切りライン設定方法として、「リスクリワード」の概念を取り入れる方法があります。リスクリワードとは、期待できる利益と許容する損失の比率のことです。

リスクリワードとは

リスクリワードの計算式

リスクリワード = 期待利益 ÷ 許容損失

リスクリワードの計算例

シナリオ期待利益許容損失リスクリワード
ケース12万円1万円2.0
ケース26万円3万円2.0
ケース36万円2万円3.0

リスクリワードと勝率の関係

リスクリワードを活用した損切りライン設定「リスクリワードと勝率の関係」

リスクリワードが高いほど、低い勝率でも利益を出せる可能性が高まります。以下の表は、リスクリワード別の損益分岐点(利益がプラスになる最低勝率)を示したものです。

リスクリワード損益分岐点の勝率勝率40%での結果勝率50%での結果
1.050%マイナスプラスマイナスゼロ
2.033.3%プラスプラス
3.025%プラスプラス

リスクリワードを2.0以上に設定すると、勝率が40%程度でもトータルで利益を出せる計算になります。投資で長期的に成功するためには、リスクリワードを意識した損切りライン設定が重要です。

リスクリワードから損切りラインを逆算する方法

目標とするリスクリワードが決まっている場合、利益確定ラインから損切りラインを逆算できます。

損切りラインの逆算式

許容損失額 = 期待利益 ÷ リスクリワード

逆算の実践例

条件:株価1,000円で購入、目標株価1,200円(+20%、期待利益200円)、リスクリワード2.0を維持したい場合

計算:許容損失額 = 200円 ÷ 2.0 = 100円

結果:損切り価格 = 1,000円 - 100円 = 900円(-10%)

リスクリワード2.0を保つには、+20%の利益を狙う場合、-10%で損切りする必要があります。

FX特有の損切りライン計算方法

FX取引では、レバレッジを利用するため株式投資とは異なる損切りライン設定が必要です。ここでは、FX特有の計算方法を解説します。

pips(ピップス)を基準にした損切り設定

FXでは、価格変動を「pips(ピップス)」という単位で表します。損切りラインもpipsで設定することが一般的です。

pipsとは

pipsは為替レートの最小変動単位です。米ドル/円の場合、1pips = 0.01円(1銭)となります。

例:USD/JPYが150.00円から150.50円に変動した場合、50pips動いたことになります。

2%ルールをFXに適用する計算式

FXで2%ルールを適用する場合、以下の計算式でロット数と損切りpips数を調整します。

FXでの損切り設定計算式

最大ロット数 = (資金量 × リスク許容度%) ÷ 損切りまでのpips数

FX損切りの計算例

条件

  • 資金量:100万円
  • リスク許容度:2%(2万円まで損失可)
  • 損切りまでの距離:50pips
  • 通貨ペア:USD/JPY(1pips = 1,000円/1万通貨)

計算

許容損失額 = 100万円 × 2% = 2万円

取引可能ロット = 2万円 ÷ 50pips ÷ 1,000円 = 0.4万通貨(4,000通貨)

この条件では、4,000通貨でポジションを持ち、50pips逆行したら損切りすることで、損失を2万円(資金の2%)以内に抑えられます。

証拠金維持率とロスカットの関係

FXでは、証拠金維持率が一定水準を下回ると、証券会社による強制決済(ロスカット)が執行されます。自分で設定する損切りラインは、ロスカット水準よりも余裕を持って設定しましょう。

証拠金維持率の計算式

証拠金維持率(%) = 純資産 ÷ 必要証拠金 × 100

ロスカットを避けるための注意点

  • 証拠金維持率が100%を大きく下回る前に、自主的に損切りする
  • レバレッジを過度に高くせず、余裕のある証拠金維持率を保つ
  • 週末や重要指標発表前は、ポジションサイズを縮小する

損切りラインを確実に守るための実践テクニック

損切りラインを確実に守るための実践テクニック

損切りラインを設定しても、実際にルール通りに実行できなければ意味がありません。ここでは、損切りを確実に実行するための実践的なテクニックを紹介します。

逆指値注文による自動損切り設定

最も確実な損切り方法は、「逆指値注文」を利用して自動的に損切りを執行させることです。

逆指値注文とは

指定した価格以下(売りの場合)または以上(買いの場合)になったら、自動的に注文が執行される注文方法です。

  • 売りの逆指値:「○○円以下になったら売る」→損切りに使用
  • 買いの逆指値:「○○円以上になったら買う」→トレンドフォローに使用

逆指値注文の設定手順

  1. ステップ1:株式を購入したら、すぐに損切り価格を計算する
  2. ステップ2:証券会社の取引画面で「逆指値注文」を選択
  3. ステップ3:損切り価格を「逆指値価格」として入力
  4. ステップ4:注文の有効期限を設定(通常は「無期限」または「週末まで」)
  5. ステップ5:注文を確定し、設定を確認

OCO注文で利益確定と損切りを同時設定

「OCO注文(One Cancels the Other注文)」は、利益確定の指値注文と、損切りの逆指値注文を同時に設定できる便利な注文方法です。

OCO注文の仕組み

2つの注文を同時に出し、どちらか一方が約定したら、もう一方の注文が自動的にキャンセルされます。

OCO注文の設定例

状況:1,000円で購入した株を保有中

OCO注文の設定

  • 指値注文:1,200円で売り(+20%で利益確定)
  • 逆指値注文:900円で売り(-10%で損切り)

株価が1,200円に達すれば利益確定、900円に下落すれば損切りが自動執行され、もう一方の注文はキャンセルされます。

トレーリングストップの活用

「トレーリングストップ」は、株価の上昇に合わせて損切りラインも自動的に引き上げる、より高度な損切り手法です。

トレーリングストップとは

株価が上昇するにつれて、損切りラインも自動的に切り上がっていく仕組みです。利益を確保しながら、さらなる上昇の可能性も追求できます。

例:購入価格1,000円、トレーリング幅10%の場合、株価が1,100円に上昇すると、損切りラインも990円→1,090円に自動更新されます。

投資日記で損切りルールを振り返る

損切りを確実に実行するためには、過去の取引を記録し、定期的に振り返ることが重要です。

投資日記に記録すべき項目

  • 購入日時と購入価格
  • 購入理由(なぜこの銘柄を選んだか)
  • 設定した損切りライン(価格とパーセンテージ)
  • 実際に損切りした価格と日時
  • 損切りを実行できたか、感情に流されなかったか
  • 改善点と次回への学び

投資日記を継続的につけることで、自分の損切りパターンや弱点が明確になり、ルールの精度を高めることができます。

損切りライン設定でよくある失敗とその対策

損切りラインを設定しても、実際には多くの投資家が失敗を繰り返しています。ここでは、典型的な失敗パターンとその対策を解説します。

失敗パターン1:損切りラインを守れない

失敗の内容

損切りラインを設定したにもかかわらず、「もう少し待てば戻るかもしれない」という期待から、ルールを破ってしまう。

対策

  • 逆指値注文の活用:感情が介入する余地をなくし、機械的に損切りを執行
  • 損切りを「失敗」ではなく「リスク管理の成功」と捉える:損切りは次の投資機会を得るための前向きな行動
  • 小額から始める:損切りに慣れるまで、少額で投資を繰り返す

失敗パターン2:損切り貧乏になる

失敗の内容

損切りラインを厳しく設定しすぎて、わずかな下落で何度も損切りしてしまい、手数料ばかりがかさんで資金が減る。

対策

  • ボラティリティに応じた調整:価格変動が大きい銘柄では、損切りラインを少し広めに設定
  • リスクリワードの確認:損切り幅に対して、十分な利益幅を設定できているか確認
  • テクニカル分析の併用:サポートラインやボリンジャーバンドなど、根拠のある位置に損切りラインを設定

失敗パターン3:損切りラインを見直さない

失敗の内容

一度設定した損切りラインを、資金状況や相場環境が変わっても見直さず、機会損失や過大なリスクを抱える。

対策

  • 定期的な見直し:月に1回、四半期に1回など、定期的に損切りルールを見直す
  • 資金変動に応じた調整:資金が増えたら許容損失額も見直し、損切りラインを再計算
  • 相場環境の変化に対応:ボラティリティが急激に変化した時は、損切りラインを調整

失敗パターン4:感情的な損切り

失敗の内容

パニック的に損切りしたり、逆に「もう取り返せない」と諦めて塩漬けにしたりと、感情に流される。

対策

  • 購入前にルール確定:銘柄を購入する前に、必ず損切りラインを決めておく
  • チャートに可視化:損切りラインをチャート上に線として書き込み、視覚的に認識できるようにする
  • メンタルコントロール:損失は投資の一部と割り切り、冷静に次の投資機会を探す

まとめ:損切りラインを明確にして投資の失敗を防ぐ

まとめ:損切りラインを明確にして投資の失敗を防ぐ

投資で成功するためには、損切りラインを明確に設定し、感情に流されず機械的に実行することが不可欠です。本記事で解説した計算式とルールを活用し、自分の投資スタイルとリスク許容度に合った損切りラインを設定しましょう。

損切りライン設定の重要ポイント

  • 基本計算式:損切りライン(%) = 最大許容損失額 ÷ 投資資金 × 100
  • 初心者向けルール:10%ルールからスタートし、経験に応じて調整
  • FX・短期トレード:2%ルールで資金を守る
  • リスクリワード:2.0以上を目安に、利益と損失のバランスを保つ
  • 自動化:逆指値注文やOCO注文で、感情を排除した損切りを実現
  • 定期的な見直し:資金状況や相場環境の変化に応じて、損切りラインを再計算

損切りは「失敗」ではなく、「次の成功のための投資」です。明確な損切りラインを設定し、ルールを守ることで、長期的な資産形成を実現しましょう。

  • この記事を書いた人

トリセツ

手取りが少ない方、向けの節約&堅実投資のトリセツ。 NISAやiDeCoなど、初心者でも失敗しない資産形成のロードマップを徹底解説。 証券口座や金融サービスを本音レビューします。

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